ジョー・ヒタギの止リ木 | 「ものづくり」や「ものなおし」をするブログ

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ジョー・ヒタギ の 止リ木

S2S ワルサーP99の装填不良を解消するカスタム【エアコッキング】

S2Sのエアコッキングガンは、残弾0でホールドオープンする珍しいエアコキです。

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しかし、チャンバーにBB弾が残った状態でホールドオープンしたり、銃の内部にBB弾が挟まるといった給弾面での問題を抱えています。

今回はこうした不具合を解決するカスタマイズ方法をご紹介します。

S2S P99について

銃本体の説明や分解法については下の記事を参考にしてください。

www.joe-hitagi.com

給弾不良について

問題点

解決したい問題は次の3つです。

  • ホールドオープン時にチャンバーにBB弾が1発残る
  • チャンバーに弾が残っていない状態でホールドオープンした後、マガジンを入れても給弾されない
  • コッキング時に弾が銃の中に飛び出し、スライドが動かなくなることがある

原因

上に挙げた問題は、全て独特の給弾方法が原因です。

まずは一般的なエアコッキングガンの給弾方法を説明します。
最初の状態では弾を押し出す台形の板(以後、ローダーと呼びます)がマガジン内の弾を下に押さえつけています。

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コッキングのためにスライドを後ろに引くと、ローダーも後退します。

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ローダーが下がりきるとマガジンの最上部まで弾が上がってきます。

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マガジンの穴はBB弾より微妙に小さいため、この時点では弾がマガジンから飛び出すことはありません。


最後にスライドを放すとスライドとローダーが前進し、弾をマガジンから押し出してチャンバーまで運びます。

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次に、S2S製エアコキの給弾方法を説明します。
ローダーは下部が突き出た特殊な形状です。

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スライドを引くとローダーも後ろに下がります。

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さらにローダーが後退すると、マガジン内の弾が上昇します。
マガジンの穴がかなり大きいため、一番上の弾がマガジンスプリングに押されてチャンバーの方向へ飛び出します。

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すなわち、スライドの後退中にBB弾がチャンバーに装填されるのです。
マガジンはダブルカラム・シングルフィードのため、二番目以降の弾は隣の弾との摩擦によって(多くの場合は)マガジン内にとどまります。飛び出すこともあります。


最後にスライドとローダーが戻り、弾がチャンバーに押しつけられます。

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このように、S2Sのエアコキは「スライドが後ろに下がっている最中にマガジンからBB弾が出る」という極めて特殊な機構を持っています(ブルパップピストルのようだ)。ホールドオープン時にチャンバー内に弾が残るのはこれが原因です。
しかも弾はマガジンから勝手に飛び出すため、たまに明後日の方向に飛んでいって銃の中で詰まります。

また、マガジンの穴が大きいために時にはBB弾が2つ飛び出してこれまた詰まることに。
変わった形のローダーは、マガジン内の弾を押さえる時間をできるだけ長くすることで弾が2つ以上出ていかないようにするためのものでしょう。 このローダーのせいで、ホールドオープン後にマガジンを交換しても下の図のように弾が抑えられて給弾されません。

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解決法

まずはマガジンの穴を小さくします。
写真のように穴の下部に瞬間接着剤を盛りつけ、適当に削って穴の大きさを調整してください。

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穴の大きさは、BB弾を軽く押すと少し飛び出す程度にします。
下の写真は左がS2S P99のマガジン、右は穴の大きさの参考にした東京マルイ PC356のマガジンです。

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これでマガジンスプリングの力だけでは弾が飛び出さなくなります。

次に、ローダーの形を一般的なエアコキと同様に下辺が短いものにします。
下の写真は改造後の図。もう少し下辺が長くてもいいかも。

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ローダーに白い線が入っているのは、切りすぎたのをプラリペアで補修した跡です。

下の写真のように、ホールドオープンの状態でマガジンを挿すと自然に弾が押し出されるようにします。マガジンとの兼ね合いも見ながら現場合わせで調節しました。

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ローダーを削りすぎると、上から二番目の弾も押し出されるので注意。力がもろにかかる部分のため修復はかなり面倒です。

おわりに

以上の改造をすればホールドオープン時にはチャンバーが空になり、給弾・装填不良も解消されるはずです。
このカスタムによってかなりのストレス要因を消すことができます。

それにしても、これは明らかな設計ミスではないでしょうか。
にもかかわらず、説明書には「チャンバーに弾が残るのは仕様です」と書かれています。

▼この銃に関するほかのカスタム記事はこちらです▼

www.joe-hitagi.com

www.joe-hitagi.com

www.joe-hitagi.com

おまけ:ブルパップ拳銃について

本文でも少し取り上げましたが、現用のハンドガンにもアサルトライフルのようなブルパップ方式が存在します。
それがBoberg Arms社のXR9とXR45です。

www.youtube.com
トリガーから銃口までの距離が近すぎるため、誤って指を撃ちそうで怖いです。

作動機構については下の動画やイラストが分かりやすいです。

www.youtube.com

www.hyperdouraku.com

スライドの後退時にマガジンの後ろから弾が取り出される特殊なメカニズムです。チャンバーを通常よりも後方に作れるため、銃身長を保ったまま銃をコンパクトにできます。

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