ジョー・ヒタギの止リ木 | 「ものづくり」や「ものなおし」をするブログ

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ジョー・ヒタギ の 止リ木

自作ロケットストーブの紹介(作り方・感想など)

ロケットストーブをご存じだろうか。
火を使うタイプの簡単な構造のストーブであり、暖房や料理に使うことができる。煙突効果によって燃焼効率が高く、可燃物なら何でも燃料にできるため災害時にも重宝される。

廃材で簡単に作れると聞きつけ、自分でも作ってみたのでご紹介する。

自作ロケットストーブの作り方

今回制作したのはこのようなロケットストーブである。

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本体は2つのペール缶を繋げたものでできている。
ペール缶はガソリンスタンドか車屋で頼めばただでもらえるが、油まみれなので使う前によく洗浄する必要がある。

ストーブの内部構造は下の図のようになっている。燃焼室(赤く示した部分)は3つのステンレス煙突を組み合わせて作っている。

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こちらがステンレス煙突。ホームセンターでも購入可能。

缶と燃焼室の間は「パーライト」で満たされている。 パーライトとは園芸用の砂利のようなもので、ロケットストーブでは断熱材として使う。発泡体なので見た目よりずいぶん軽い。
こちらもホームセンターでも買える。

断熱材があることで燃焼室の熱によって缶が熱くならず、外気で燃焼室の温度が下がることもない。通常の砂利を入れても同じような効果が得られるだろうが、とても重くなるため実用的ではない。

前述の図(下に再掲)でストーブの底にある蓋は、パーライトを流し込むために四角い切れ込みを入れた穴である。穴が小さすぎるとパーライトが詰まって作業がしにくい。

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パーライトは大袋の半分と少しを消費した。大袋一つだと、ロケットストーブを二台作るにはわずかに足りないといったところ。
作業が終わったら蓋を閉じ、アルミテープでふさいだ。100円ショップのアルミテープは全く貼りつかないので使用しないように。

煙突が通る部分は、下図のように円を何等分かするような線で切れ込みを入れて作った。できた三角形を内側に折り曲げ、スピードくじの手を突っ込む部分のような形にして煙突を通した。

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下の写真はストーブ上部の煙突になる部分。調理の時には上にごとくを載せるのと、パーライトを入れる時にストーブの上下を反転させるため、つきだす部分があまり高くならないようにした。
周りはアルミテープで覆い、内部のパーライトがこぼれないようにしている。

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ストーブ下側には湾曲したステンレス煙突を取り付けている。こちらも隙間をアルミテープでふさいだ。
ここから燃料を入れて燃やす。

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ペール缶同士は2か所でビス止めしている。また、缶の持ち手は下部の煙突とは正反対を向くようにし、持ち運びに利用できるようにした。

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使い方

使い方はとても簡単。
まずは下側の煙突に燃えやすいもの(複数の枝を紙でくるんで束ねたものなど)を入れて火をつけ、燃え始めたら奥に押し込む。この時に空気の通り道をふさがないように注意。

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すると煙突効果により音を立てて勢いよく燃え始めるので、あとは煙突をふさがないように気を付けながら適宜燃料を追加していく。

火力はなかなか強く、燃料を大量に用意しなければあっという間に燃え尽きる。 災害の時に長時間使用するためにはかなりの燃料が要りそうだが、非常事態の際にどれだけ用意できるのか不安が残る。

燃焼性能は高いらしく、燃え残りや灰の量は意外と少なかった。
しかし、それなりに煙やにおいが出るので周りの環境には配慮する必要がある。

感想

制作のハードルはなかなか高いと思った。
材料はすべてホームセンターで入手できるのだが、ネックなのはペール缶への穴あけである。「グラインダー」や「サンダー」といった電動工具が必須のため、あまり手軽とはいいがたい。ましてや、被災してから急造するのは難しいだろう。
とはいえ、日曜大工やDIYの材料としてはなかなか面白いので、大きさを変えてまた作ってみたい。アルミ缶でミニチュアサイズのストーブを作ってもいいかもしれない。

おまけ:生木への着火方法

木や枝は意外と水分が多く、ろくに乾燥させていない生木の状態ではなかなか火がつかない。ライターやバーナーであぶり続けられるのならまだいいのだろうが、マッチしかなければ着火はなおさら困難である。

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そうした場合には、下の写真のようにナイフで枝にささくれを作ると良い。この状態にすればマッチでも5回に2~3回ほどは火が燃え移るようになる。

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この方法は下の「自殺島」というマンガから学んだ。サバイバルマンガのため、読めばいざというときに役立ちそうな知識を得られる。