ジョー・ヒタギの止リ木 | 「ものづくり」や「ものなおし」をするブログ

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ジョー・ヒタギ の 止リ木

SATA電源から出火した光学ドライブの修理

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先日、突然PCから刺激臭とともに煙が立ち上りました
慌ててシャットダウンをして分解してみたところ、なんと火元は光学ドライブ。

今回はその光学ドライブの修理を試みます。

出火原因

どうやら、光学ドライブに挿してあったSATA電源コネクタが斜めになったせいでショート・発火に至ったようです。

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写真は修理後に撮影したものですが、焦げ跡が残っているのが分かります。
なお、このドライブはパイオニア製BDドライブのバルク品(BDR-209BK/WS2)です。

性能(2層までのBDの読み書き可能)の割に安くてPowerDVD付属、安心のパイオニア製ということで購入しました。火が出たことを除けば良い製品ですし、付属のPowerDVDはフリーソフトより映像がきれいに映るので重宝しています。

修理方針

以下のリンクを参考(+少しアレンジ)にして、SATA電源コネクタをペリフェラル4ピンコネクタに交換します。

wakwak-koba.hatenadiary.jp

SATAのピンに4ピンコネクタを直接はんだ付けするという大胆な手法であり、よくぞこのような解決策を考えつかれたものです。言われてみれば、下のような4ピンとSATAの変換コネクタがあるくらいだから技術的には可能なのでしょうが、自分ではとても思いつきませんでした。

分解

まず、裏側にある6つのねじを外します。

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下の写真は裏面のカバーを外したところです。

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続いて基盤を外します。

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基盤には4つのフラットケーブルがありますが、なぜかすべて接続方式が異なります。以下はそれぞれの外し方です。

  • 赤枠のものは矢印の方向にロックを跳ね上げる
  • オレンジ枠のものはロックを矢印方向にひく
  • 白枠のものはケーブルを矢印方向にひく
  • 右上角から見えているものは基盤に直接ついているので外せない

赤枠のケーブルは基盤の裏に両面テープでとめられているので、それも外す必要がある。

下の写真は基盤を外したところ。

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外せないフラットケーブルを傷つけないようご注意ください。

修理

SATAのピンアサインを調べると、左から12V、GND、5V、GND、3.3Vがそれぞれ3本ずつ割り当てられているようです。そのため、下の写真のようにコネクタの足を切断して折り曲げ、端から3本ずつまとめてはんだを盛っておきます(前述のリンク参照)。

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また、4ピンのコードを通すスペースを確保するためにプラスチック部分を切り取っています。
切断には下のようなカッターノコを使用。ペン型の柄の先にのこぎりがついており、細かいところを切断するのに重宝します。

4ピン(メス)のほうは、下の写真のようにコードの被覆を剥いてリード線を捩じります。

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それからリード線がばらけないようにと、この後にSATAのピンにはんだ付けしやすいようにはんだで覆っておきます。上の写真は、2本の黒いコードのうち上がリード線を捩じった状態、下の黒いコードがはんだで覆った状態です。 

このようなはんだの付け方は以下のリンクから学びました。
 参考:ハンダ付けで配線同士をつなぐ方法
特に、はんだを立てて空中ではんだ付けする技は大いに役立ちました。

最後に、下の写真の黄色いコードのようにピンの上にコードを重ね、上からはんだごてをあてて接着します。

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この手法は以下のリンクを参考にしたものです。SATAのコネクタにSATAのケーブルをはんだで直付けする方法が紹介されています。
 参考:ハードディスクのコネクタ(接続部分)が破損してしまった | データ復旧大図鑑 – 自分で解決!ファイル復元

万全を期すなら、下のようなフラックスを塗るべきだったかもしれません。

下の写真は、全てのコードを接続したところです。

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4ピンとSATAでは5VとGNDの位置関係が異なることに注意。こんなことなら、5Vのコードを他より長くしておくべきでした。
3.3Vは4ピンには無いので放置しています。SATA・4ピン変換コネクタではブランクにでもなっているのでしょうか。

はんだ付けが終わったら、テスターで導通と短絡をチェックしてください。でないと、せっかく修理したのにまた壊れるという事態になりかねません。

確認して問題なければ、エアダスターかドライヤーでほこりを飛ばし、元通り組み立てて完成です。

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結果

データ転送はSATA、電力供給はペリフェラル4ピンのキメラですが、問題なく使えるようになりました。

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PC側にもすべての機能が正常に認識されています。

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おわりに

今回は火元が光学ドライブだったからよかったものの、もしもHDDやSSDが燃えていたらと思うとぞっとします。

以下のようなロック付きのSATA電源ケーブルもあるようですが、データ転送ケーブルに比べて全く普及していないように思えます。コストの問題でしょうか。

上の 変換名人 変換ケーブル IDEP-SPR は、今ではあまり使わないペリフェラル4ピンを、ロック付きのSATAコネクタに変換するものです。ペリフェラル4ピンであれば電力容量は問題ありませんし、もともとショートしにくい構造なので安心です。

あと、ペリフェラルの代わりにFDDケーブルをつけるのも面白いかもしれないと思ったのですが、ペリフェラルの定格電流が11Aなのに対してFDDが2Aとかなり小さく、再び出火する危険がありそうなので断念しました。
 出典:PC用電源コネクタの定格電流 | 風変わりなPC物語 -スズメさんち-

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