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【思いつき】自動運転が実現した世界では何が起こるか?【その4】

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近年、自動運転の研究が急速に進んでおり、あと数十年のうちには完全な自動運転が実現するだろうと言われています。
そうした完璧な自動運転車が普及した世界では、いったいどのような問題が起こるのでしょうか。

※今回の記事は完全に私の妄想です

歩行者の飛び出しが増える

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完全な自動運転車が公道を走るためには歩行者保護が重要になります。そのため、人々は心血を注いで車両本体やセンサー、演算アルゴリズムを改良して歩行者保護に努めることでしょう。

そして、ついに歩行者を絶対にはねない安全な自動運転車が完成しました!
さて、何が起きるでしょうか。

おそらく、歩行者や自転車は気軽に車の前に飛び出すようになるでしょう。

若者などが「度胸試し」とか言って車の前に飛び出し、その様子を動画で配信するかもしれません。その時にたまたま自動運転ではない前時代の車に行き会い、あえなくはねられるというダーウィン賞*1ものの事故も起きそうです。

もっと悪質な例では、車の前に人がいると発進できなくなるのをいいことに車上強盗が増えるかもしれません。

そこまではいかなくとも、無理な道路横断は確実に増えると思われます。
厄介なのは、自動運転車はプログラムによって強制的に交通ルールを守らせられるが、歩行者を制御する術はないことです。

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日本では長らく歩行者を交通弱者として保護してきましたが、自動運転が普及したら逆に歩行者の交通違反を厳しく取り締まる必要に迫られることでしょう。
例えば、違反を検知した車や監視カメラが証拠映像とともに自動的に警察に通報し、後日出頭を命じるという仕組みが作られるかもしれません。

歩行者がコンピュータに認識してもらえるよう努力する

現在でも、夜間には運転者に歩行者の存在をアピールするために反射材を身につけることが推奨されています。

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それと同じように、「自動運転車のセンサーやコンピュータに認識してもらいやすい」ことを訴求した服が開発されるかもしれない。
私はこの手の分野に明るくないので的外れかもしれないですが、例えばレーダー波や赤外線を反射しやすい服が考えられるでしょうか。
可視光線を利用する反射材と異なり人間の目に訴える必要がないため、ファッションの面からも受け入れられやすいと思います。

現実でも、自動運転車が認識しやすい白線・標識・ガードレール・タイヤなどを開発しようという動きがあります。ご興味があればぜひ調べてみてください。

逆に、自動運転車から認識されにくい服(人間と判断されにくいシルエットの服など)は忌避される可能性もあります。

当たり屋の初期投資が増える

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当たり屋とは、自分自身や車、ペットを他人の車にぶつけて慰謝料を脅し取る仕事です。
車をぶつける場合は、

  • サイドブレーキを使い、ブレーキランプを点灯させずに車を停止させて追突を誘発する
  • バックしている車の死角に陣取り、衝突させる

といった手法があるようです。

人間よりも格段に状況判断が早い自動運転車が普及すれば、こうした当たり屋は商売あがったりでしょう。
それでも当たり屋をしたければ、スピードを出している車に再起不能を覚悟で突っ込むか、レーダーやセンサーをかいくぐる装備*2が必要になると思われます。

そこまでしても「設備投資を回収できるのか?」、「自動運転車が撮影しているであろう証拠映像にどう対処するのか?」といった問題が残るのでとても割に合わないのではないでしょうか。

おわりに

私は自動運転の専門家ではないため、ここで述べたことはあくまで個人的な妄想です。

もしかしたら20年後くらいに予言が当たるかもしれません。

おまけ1:命名「全自動車」

BEATLESSという長編小説をご存じでしょうか。
主軸は近未来が舞台のボーイミーツガールものです。しかし、「人間を超越した知性を持つAIは人間社会でどのような役割を果たすのか?」といった、思考実験としてもとても興味深い小説でもあります。

作中では自動運転車が当然のように普及しているのだが、それらが「全自動車」と呼ばれていました。
この名前は呼びやすいうえに、特徴を端的に表すとても良い名称だと思います。英語にするなら「full-automobile」でしょうか(この記事のURLにしています)。

この作品は アニメ化 もされており、 Amazonプライム ですぐに見られます。が、 アニメ では説明不足な点が多々あるため、先に小説を読んだほうが話が分かりやすいと思います。

おまけ2:自動車は馬車にも劣る?

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いつだったかの日経産業新聞のコラムで「馬車は現代の自動車よりも優れている」と指摘されていました。

いわく、馬車には馬という動力兼センサー・頭脳が備わっているため、御者が少しよそ見したくらいでは壁に激突したりがけから転落したりはしない。
対して、自動車は馬車より速く走れるものの運転者は一瞬たりとも気を抜けなくなった。
これでは進化か退化か分からない、というわけです。

さらに、一切の操作は人間がしなければならないのに「自動」車などと名付けられたのは、馬をただの動力としか見ていなかった証左だとも指摘されていました。
となると、本当は「自走」車がふさわしいのでしょうか。

なかなか面白い視点だったのでここで紹介させてもらいました。

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*1:愚かな死に方をした人に贈られる賞。「悪い遺伝子を次代に伝えないことで人類の進化に貢献する」というのが名前の由来である。

*2:軍用ならばチャフや赤外線ジャマ―、電波吸収材が挙げられる。