ジョー・ヒタギの止リ木 | 「ものづくり」や「ものなおし」をするブログ

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ジョー・ヒタギ の 止リ木

クラウン ボディーガード380のサイレンサーに消音材を追加

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※この記事の内容はどのサイレンサーにも使えます。

クラウン製10禁エアコッキングガンの ボディーガード380 にはサイレンサー付きのモデルがあります(冒頭の写真)。

このサイレンサーは外装の中に別の細い筒が入った二重構造になっています。

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内側の筒は2列の穴が空いており、リコーダーのようです。

しかし、このサイレンサーにはスポンジなどの消音材は入っていないため、消音効果はあまりありません。それどころか音がサイレンサーの中で反響し、体感としてはむしろ発射音が目立つような気さえします。

そこで、サイレンサーに入れる消音材を自作してみました。

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参考サイト

今回の改造に当たり、材料から加工法まで下のサイトを大いに参考にさせていただきました。

den-ken.net

材料

  • メラミンスポンジ
  • 外形10㎜の金属パイプ
  • アルミ缶

前述のサイト様の実験によると、身近な材料の中ではメラミンスポンジが最も消音効果が高いとのこと。
というわけで、メラミンスポンジを切り出して消音材に加工していきます。

メラミンスポンジは100円ショップの掃除用スポンジから調達。

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厚さは約26㎜。これより厚いものもありましたが、あまりに厚いとまっすぐ穴を空けられないかもしれないと思い、この厚さを選びました。

10㎜の金属パイプは、弾が通り抜けるための穴をスポンジに空けるのに使います。

こちらも同じく100円ショップから調達できます。下の写真のつっぱり棒です。

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作業がしやすいように一番短いものを購入しました。

アルミ缶は、消音材をサイレンサーの内径に合わせて切り出すのにつかいます。

作業内容

今回はサイレンサー内の筒からねじ部分だけを切り出し、空いた空間にメラミンスポンジを詰めるという方針でいきます。

サイレンサーを分解した図(再掲)。

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下準備

まずはスポンジの切り出しに必要な刃物を作ります。

アルミ缶の加工

アルミ缶は、スポンジをサイレンサーの内径に合わせて切り出すのに使います。

まずはアルミ缶の側面を切り出し、小さく丸めてテープで留めます。しばらくはこのまま放置してください。

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ポイントは、サイレンサーの内径よりも小さく丸めること。これによりアルミにくせがつき、スポンジを切り出すときに好きな大きさに丸めやすくなります。

ある程度時間がたったらサイレンサーの内径に合わせて丸めなおします。アルミは適宜必要な大きさに切ってください。

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私はサイレンサー内の筒に巻きつけました。

アルミ缶の切り口はかなり鋭いので作業中は必ず手袋をしましょう。
でないと、気がつくと手のひらの皮がなますのようになることに…(私はなりました)
切れ味抜群で痛みがない分たちが悪いです。

スチールパイプの加工

スチールパイプは、スポンジの中央にBB弾が通る穴を開けるのに使います。

まずはつっぱり棒を分解します。

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太いほうの筒にスプリングの抜け止め用の窪みがあるので、その部分を切り落とすことでスプリングと細い筒を抜き出しました。写真の下のほうに小さく映っているC型の物体が切り落とした部分です。
スポンジの加工には細いほうの筒を使います。


細いほうの筒の先端の内側をやすりでテーパー加工します。

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これで即席刃物の完成です。

スポンジの加工

位置決めのために型紙を使い、スポンジに印をつけます。

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外側の円はサイレンサーの内径と等しくします。内側の円が弾の通り道です。

最初に内側の円を切り抜きます。

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加工した筒を回転させながらスポンジに押し付ければ抵抗なく切れます。
できるだけまっすぐに切り抜くため、スポンジを90度ずつ回転させながら少しずつ筒を押し込んでいきました。

次に、同じ要領で外側の円を切り抜きます。

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作業がやりやすいよう、アルミ缶はサイレンサーの筒につけたまま使いました。

この後はスポンジをサイレンサーに入れてみて、弾が通り抜けられそうか確認します。
また、サイレンサーに全てのスポンジを入れた状態で再度金属パイプを通し、穴をあけなおしました。これによりスポンジの穴が一直線に並び、途中でBB弾がぶつからなくなります。

サイレンサーの加工

サイレンサーの内側の筒から、ネジの部分を切り取ります。

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ねじ側から見て1つ目の仕切り版を境にして切りました。

スポンジの着色

スポンジが真っ白のままだとサイレンサーとして少しかっこ悪いので、スポンジを黒く染めました。
着色には アクリルガッシュ を使用。 アクリルガッシュ は水彩絵の具ですが、乾くと耐水性になります
さらに、

  • スポンジへの食いつきが良い
  • 下地の隠ぺい力が高い
  • 乾くと艶消しになる

といった特長があるので非常に使いやすいです。
最初はケチって普通の水彩絵の具を使ってみましたが、いつまでたっても色が定着せず…
結局、洗い流して アクリルガッシュ で再塗装するはめになりました。

私が使用した画材はこちら。

約10年ぶりに使用しましたが、固まったり分離したりせず問題なく使えました。驚くべき保存性です。

参考:画材の違いについて | 株式会社サクラクレパス

乾くと色が薄くなったため、絵の具の伸びが悪いからと言ってあまり水で薄めすぎないように注意。

完成

下は全パーツの集合写真。

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ねじ部分はばらけないようにマスキングテープを巻き付けてあります。

スポンジの着色箇所は穴の内部と、サイレンサーに詰めたときに両端になる面です。真っ黒というよりは炭のような少し灰色に近い黒色になりました。

ドーナツ状の部品は工作用紙で作った仕切り板です。遮音効果を期待し、スポンジの間に1枚ずつ入れました。

結果

加工前のノーマルのサイレンサーと比べ、反響音のような高音部分が消えました。

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サイレンサーをつけている時といない時とを比べると、つけているときのほうが明らかに発射音の高音部分が消えてくぐもった音になっています。
弾道への悪影響はなさそう。

ただ、こういうのは個人の感覚なので「ほぼ無音になりました」のような大げさなことは言えません。人によっては手間と効果が見合わないと思うかもしれないですし。

しかし、こうした加工は過程がとても楽しいです

また、消音材が自作できるようになると、性能の当たりはずれを気にせずに好きなサプレッサーを買えます

1つ注意していただきたいのは、サイレンサー内の筒が短くなることでねじ部分が前方へ動くようになる点。
銃に完全にねじ込んでしまえば問題ないですが、ねじ込む際に銃に強く押し付けるとねじが回り止めから外れる恐れがあります。
今回は入れられるスポンジの量を増やすためにサイレンサー内部のパイプを切断しましたが、パイプは切らずに周囲にスポンジを巻き付ける形にすればねじが外れる心配は無用です。ただし、消音効果は弱くなります(実験済み)。

おまけ:マルイのサイレンサーの消音材を交換

東京マルイの プロサイレンサー ショート の消音材もメラミンスポンジに交換してみました。

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こちらの仕切り板はプラバンで制作しています。

このサイレンサーは主に S2S ワルサーP99 で使っています。

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